僕がメカ好きなのはいろいろと書いているが、今までこのホームページ
には機械マニアの趣味として有名な「時計」の世界について書いていな
かった。
というのも、過去に所有していた(まだ持っているものもあるが)時計は、
・シチズンデジタルクロノグラフ(丸ダイアル)液晶寿命により廃棄
・カシオデジタルクロノグラフ(四角ダイアル)液晶寿命により廃棄
・カシオクオーツアナログ(ガード付)落下により故障廃棄
・セイコープロフェッショナルダイバー200m(7C43)一応現役
・セイコークオーツアナログ(輸出用)ボロくなって動かない(デザインがパテック似)
・セイコーデジタルクロノグラフ(もう部品がなく故障したまま)
・カシオプロトレック(デジタル・トリプルセンサー)液晶寿命

とクオーツ(しかもデジタルが主)が多かったのだ。というのも、整備士をしていた
ころはガチャガチャと当てたり油や水などにもまみれて、いい時計など持っている
こと自体がもったいなかったのだ。使い捨てのように扱っていた。
しかし今の仕事に就いてからは事務所の中での仕事が主で、スーツを着て出張
という場面も増えた。こうなるとスーツにも合ういい時計のひとつくらいあっても
よいかなと思うようになったのだ。
ただその頃は自由になるお金が無く、上のクオーツ2本を使っていた。
機械式はオメガのスピードマスターなど当時は10万円程度で購入できたのだが
、その10万が捻出出来ず、何回も時計屋に見に行っては諦めて戻ってくるという
のを繰り返していたが、クオーツ2本の価格を合わせるとスピードマスターの半分
くらいの値段となり、こう考えると長期的に考えればその時買っておけば良かった
のだが、若者が高級機械時計を持っているなんて生意気だという雰囲気もあり、
当時はその物欲を満たすことは無かった。

ところで、その唯一元気なセイコーダイバーも、長持ちさせるためにはローテーショ
ンで使うように出来る時計を追加で欲しいと以前から思っていた。
近年はやっと金銭的にも余裕が出来、20年くらい前には嫁さんも、「ブライトリング
くらい買ってあげようか?」と言っていた。
男にとっての時計は女が持つ宝石のようなものだが、家計をやりくりしてもらってま
で、買ってもらうようなものでもない。自分にとって時計とは、自分で苦労して手に
入れたいものなのだ。

そんなところで、自分で選び自分のお小遣いを貯金して、僕が手に入れた機械式
時計はというと、
ロレックスパーペチュアルデイトジャスト
チュードルクロノタイム ※手放してしまいました
グランドセイコー(61GS)※手放してしまいました
チュードルサブマリーナ
チュードルプリンスデイトデイ
チューダーブラックベイクロノ 

という品々で中古品もある。GMT付きあたりをもうひとつ欲しいところではある。
なぜか例のオメガは持っていない。というのも、最近は機械式時計が流行で、
若者などがオメガスピードマスターやブライトリングなど、当たり前のように使っ
ている。

自分が若い頃欲しくてしかたなかった時計だが今の若者の保有率は結構高い。
スピードマスターやブライトリングで若者と張り合うのはやめようと思った。
では、おじさんが好む時計とは・・

まあ一般的にはロレックスでしょうね。これは外せない。
マニアならば、ゼニスやはたまたパテックフリップなどへエスカレートしてしまうの
でしょうが、ちょっとそこまで踏み込む勇気がないし、ロレックスを何本も買える様
な資金はさすがに無いしということてで、チュードル主体のラインナップになってる
訳。ちょっと外し技ブランドでもいいだろう。
チュードルを着けていると、「おっロレックスか?」「いや、ロレックスじゃないです」
「なんだ偽物か」「違います!ロレックスと同じ工場で作っています」という会話が
必ずといって良いほど出てくるのだが、結局普通の人達はロレックスかそれ以外
の時計かということしか興味がないらしく、日本人にとってはロレックスというもの
は特別なものらしい。

ところでこのチュードル、最近は名前が「チューダー」と言われる様になって、それ
とともに価格が高騰して、ロレックスとの価格差が少なくなっているものもある。
ロレックス自体もここのところ中古価格がぐんぐん伸びている。チューダーの価格
もロレックスに連動しているのかもしれない。
まあ、ロレックスと機能的にはほとんど変わりないものが廉価で手にすることがで
きるというのがチュードルの「売り」だったのだから、今までの価格が安すぎたの
かも知れない。

ところで、機械式が複数あるとお守りが大変。機械式のつらさで、ゼンマイを巻
かないと2日程で止まってしまうんですね。長いこと、手巻き及びローテーション
で使って来たが、土日にはやはり1つは止まってしまう。
そんな訳でワインディングマシンを導入するに至った状況。この装置がまたべら
ぼうに高い。やっぱり機械式時計というのは裕福な人の趣味なんだろうか。




なお、一時は機械時計が6本もあったので、ワインディングマシンも複数配置。
(現在2台ある)。以前はよく壊れたが今のものは結構長持ちしている。

しかし時計の精度だけで言えばクオーツだろうし、今や電波時計や発電時計
もある。ゼンマイ式でもクオーツで制御するハイブリッド機が出現している。
でも、近年は若い世代になぜか受けているのは、昔ながらの機械式時計。
アンティークや自分の生まれ年のものを身に付けるということが流行っている。
これは機械式時計の一生懸命動いている感じが感動を与えるのだろうか、そ
れとも時代にゆとりが生まれてアナログ的なものにノスタルジーを求めている
のだろうか。
いずれにしても機械式時計は長持ち。今でも100年以上前の時計だってきち
んとメンテしてあれば動く。これが電気式時計なら100年後にまともに動き、修
理できるのだろうか。

ところで現在、機械式時計で元気のいいメーカーはスイス製が多い。日本製で
もセイコーなど頑張っているのだとは思うが、どうも機械として見るとクオーツ以
前のもののような、機械としてのカリスマ性が昔ほどではないような・・
グランドセイコーもハイブリッドやクオーツもあるが純機械式だけで勝負してほし
かった。
ユーザーは機械式時計に精度だけを求めているのではないだろう。機械として
の伝説や失われたロマンを求めているのだと思う。
ぜひとも国産メーカーには、名実ともに世界一の機械式時計も作っていただき、
かつてのスイスメーカーとの切磋琢磨を期待したい。