ロレックスの時計も数々あれど、最も親しみやすいモデルが、「デイトジャスト」であろう。
ロレックス3種の神器とも言われる、「オイスターケース」「デイトジャスト」「パーペチュアル」
を盛り込んだベーシックなモデルは、その時代における代表的なムーブメントを組み込み、
名機と誉れ高いものである。しかも「クロノメーター」仕様なのであり、この点だけでも国産
メーカー、たとえばセイコーで勝負できるのは「グランドセイコー」「キングセイコー」くらいし
かない機械がロレックスではベーシックモデルにも採用されているのである。
スイスの機械時計は当たり前のように「クロノメーター」を作っているメーカーが多くて(ブラ
イトリングなどは100パーセントと言っている)、一時は機械式時計が絶滅近くまで追いや
られてしまった日本では信じられないような状態で、しかも各メーカーは元気なのである。

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型番 Ref.1600
機械 Cal.1560 25石 18000振動/h(5振動/sec) 自動巻
Case ROLEX OYSTER CASE SS(SUS)
Dial  シルバー
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僕のデイトジャストは1969年製ということで、時計としては既にアンティークの領域
に入る。
しかしながら現在においてもデザインはほとんど同じものが売っていて、既にデザイ
ンとしては定番化されたものなのだろう。
1969年と言えばアポロ11号が月面に着陸した年、大阪万博の前の年、そして僕の
亡くなった父がその生涯のちょうど折り返しをした年。
この時計はそんな父親の形見がわりに購入したものです。