2000鈴鹿ロード参戦記

1999年の鈴鹿で1年間全然走らなくていきなり走ったら、死にそうなほどつらく、レース終了後15分
くらいは動くことができない状態になった。たった6kmのレースにもかかわらずである。
その反省から、2000年は趣向を変え、MTBのクラスに出ることにした。(全然反省してない?普通は
反省したら練習に励むものだ!)
それはさておき、MTBのクラスで走るのであるから、MTBのレーサーが必要になった訳だ。
しかし、練習を全くしていない僕が乗るのだから、少しでもアドバンテージのあるマシンに乗って出た
い。(この時点ですでに考え方が間違っている)
僕には1台、見当を付けていたフレームがあった。そう、例の「アルプスランドナー」だ。
鈴鹿ロードのレギュレーションを読むと、「タイヤは26インチで1.25以上、フラットバー装着、エンドバ
ーの取り付けは認めない」というもの。
アルプス号は、650×35Bのタイヤ、つまりインチで言うと26×1.5に相当する。タイヤは楽々クリア。
ハンドルはオールラウンダーを持っている。ダウンヒルやクロカンで使うタイプに似ているから、これで
もいけるだろうと解釈した。ブレーキレバーはマファックのフラットレバーを持っていたので、これにする。
問題は、駆動系だった。フロントは最大が46なので、サーキットでは軽すぎる。26インチなので54く
らいあってもいいが、そんなのを買う余裕がない。やむを得ず、ミキストに付けていた、カンパアテナの
52×42を移植する。ディレイラーも併せて、カンパヌーボレコードリヤとデュラエース初期型フロントを
組み込んだ
ハンドルステムとサドル、シートピラーはNJS入りピスト用。ピストパーツを使っていけないとはどこにも
書いてない。
ブレーキはカンパのケンタウロスカンティなので多分いけるだろう。パッド当たり面だけ、サンドペーパ
ーで磨き、なじみを出しておく。
こうして仕上がったのが下のレーサー。マウンテンのカテゴリーなのに、ロード風でかっこいい。もともと
リヤエンドもロードだし、スケルトンもランドナーというよりスポルティフに近いものに設定してある。
踏み込みの瞬発力はアドバンテージがあるはず。少なくともダブルサスマシンには負けたくない。

 アルプスMTB仕様

レースの結果は、目標50位以内に対し、丁度50位で完走。内容は予想どおりの展開。スタートでペダ
ルが決まらず、出遅れる。1周目の登りでもそれなりに登れ、まずまず。
ダンロップコーナーから逆バンク、S字で何人か抜き、2コーナーにさしかかる時、先頭はまだ1コーナー
あたりにいる。順位からいうと30位くらいの位置。えっ、こんなに速くていいのか。
ところが、1コーナーから直線に入り、やはりガクッときた。オーバーペースだ。ホームストレートで次々と
抜かされていく。ギヤを軽くしても焼け石に水。
再びダンロップコーナーからS字で2人ほど抜く。今度は直線で負けたくないので力を残し、1コーナーで
もう1人抜く。前方50mくらいにもう1人いて抜いてやろうと思うが、やはり直線が遅い。15mくらいまで
追い上げるが、そのままゴール。
結局、ビリから数えて入賞はかろうじて免れた。前年の鈴鹿から1回も走っていないことを考えると、上
できだろう。欲をいえば、下りゴールならもう少し順位を上げただろう。

という訳で、2000年の鈴鹿が終わった。
予想以上にポテンシャルが高いマシンで納得のできるレースだった。後はパワーアップすれば上からの
入賞も夢でない?またこのクラスに出ようかな。

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