ウェアの話



久しぶりにロードジャージを買った。
僕は実のところ、自転車用ウェアはあまり持ってる方でもないが、昔買って体型が変化したりして
着れなくなったりして、やむなく買い換えという場合が多い。

昔はレースウェアと言えば、シンプルなカラーリングで、チーム名とメインスポンサーが入っただけの
ものが多く、こういう時代に主にレースをやっていた僕は今でもシンプルな柄が好きなのです。
今回2000年に購入したのも最新のものでなく、カトーサイクルで「旧型ジャージコーナー」から探し
出したもの。イタリアントリコロールですが、最近のものに比べればおとなしいデザイン。
カンパニョーロが好きな僕は、やはりこれがメインに入っているものを着たかった。

 

上の二点は、僕がレースを始めた頃着ていたもの。ルコックスポルティフです。ルコックは、今でこそ
サッカー用品などで使う人も多いが、当時は誰も見向きもしていなかった。自転車の世界では、ツール
ドフランスの公式ジャージが当時はルコックで、ルコックのマイヨジョーヌ(黄色いリーダージャージ)は
憧れの的だった。今はこれを着ていると「ルコックって自転車の服も作ってるんだ」とよく言われる。でも、
僕は「ルコックは自転車の服から有名になったんだよ」と言っている。
左側緑の「マイヨヴェール」はツールドフランススプリント賞のジャージ。昔から山岳が弱い僕はとても水
玉ジャージを買う勇気がなく、これにした。ウール100%。長袖と2枚持っている。ちなみに現在のマイ
ヨヴェールはもう少し濃い緑になっている。
右のピストシャツは当時出だしたエアロシャツの元祖と言ってよい。化繊のつやつやした素材を使用し
ている。ピストシャツとロードシャツの違いは後ろにあり、ロード用がポケットを付けるのに対し、ピスト
用にはポケットがない。ネックもゴム編みでなく、現在のロードジャージのような形になっていた。



ルコックの次に買ったのは「シーディー」のシャツ。この頃からロードにも化繊化が進んだ。しかし、首ま
わりは、ウールジャージと同じ。過渡期の形とも言える。カラーリングは今や知る人も少ないサンツァー
カラーで、当時サンツァーをメインに使っていたのでジャージもこれだった。


このジャージは、自転車雑誌「バイスクルクラブ」の限定モデルとして通販でのみ販売されたもの。現在
のものにかなり近いモデル。メーカーはイタリアの「カステリ」だった。帽子とパンツとの3点セットで購入
した。今でも使っているが、ロゴマークが古く、バイスクルクラブのジャージだと気が付かない人も多い。
古い人には「懐かしいの着てるね」と言われたりする。

そして、現在のロードジャージ業界は、前全面ファスナー(チャック)のものが主流。メーカーもかつてのウ
ールで有名だったメーカーはほとんど姿を消した。寂しいかぎりではある。
また自転車活動を本格的に再開する際にはジャージも新調したい。

前のページ  次のページ