自転車用語集(は−ん)

パスハンター
峠を越える走り方、もしくはそれ用に改良された自転車。考えようによっては旅行用車を山岳用に進化させたものとも言える。ただし近年はマウンテンバイクに押され、パスハンターという名前自体死語に近い。

ハトメ(鳩目)

リムのスポーク穴に付ける金具。内側だけに付いている片ハトメと、パイプリムにブリッヂの様に貫通している両ハトメがある。近年はリムのタイヤ側に穴がないものもあり、このようなものは当然鳩目もない。

パニア
ツーリングの際に自転車に取り付けるサイドバッグで左右が連結されたもの。パニアバッグ。これを取り付ける台も特殊な「パニア台」というものが使われる。容量は少な目のものが多い。

ハブ
ホイールの中心にあるもの。車軸。

ハブギヤ
内装式変速機が付いたハブの異称。実用車に付いているものは3段が多いが、昔のスターメーアーチャーのものなどは5段式も存在した。

バラ玉
ベアリングで玉が取り出せるタイプのもの。セットするときはグリスを塗ってワンに仮止めする。

ハンガー
BBが取り付く部分。この高さのことをBBハイトといい、自転車の重心を決めるフレームでは重要な要素。日本では「ハンガー下がり」と表現する場合が多い。

ピースタイム
ロードレースでのトイレ休憩。いわゆる立ちションである。最近は区間が厳しく設定されている場合が多いらしい。走りながらする人もいる。


ピスト
トラック競技場やレーサーを指す。一般的にブレーキは付いておらず、ギヤもシングル固定。チェンも太めの1/8が多く使用される。競技場は333mと400mが多い。

ブエルタ

ブエルタデエスパーニャ。スペイン一周レース。ジロ、ツールとともに世界3大ステージレースと言われる。

ブチルゴム
自転車の素材では良く使われるゴム。組成が緻密で空気漏れしにくいことから、タイヤチューブによく使われるが、強度がなく分厚くなってしまい、結局重い。

フォーク
前輪を支持する部分。エンド、フォークチューブ、フォーク肩、ステアリングコラムで構成される。

フリー
フリーホイールのこと。ボスタイプが多いが、近年はハブに組み込まれた「フリーハブ」が主流。フリーの歯もレース用などはカセット化が進み、1枚づつ購入するということはなくなった。

ブリッジ
スティをつなぐ補強板のこと。最近は無いものも多い。

フレンチバルブ
タイヤチューブに付いているバルブで仏式と言われるもの。先端にネジが付いていて、これを締め込むことにより確実に漏れを止めることが出来、高圧に耐えるほか、空気圧の微調整がやりやすいことからレーサーによく使用される。

ヘッド小物
トップチューブとフロントフォークの間にある小物。これがないとハンドルが回らない。

ホイール
輪のこと。自転車では車輪のこと、あるいは大ギヤのこと(この場合チェーンホイールと言う場合が多い)


ポタリング
プロムナードとも言う。散歩用自転車。常用速度は遅い。ハンドルはフラット、オールラウンダー、ノースロード、アップセミドロップなどいろいろ。内装式変速機を採用するものも多い。

ボトル
水筒のこと。ロードレーサーやサイクリング車では走行しながら補給するために水筒を取り付けるのが普通。


マッドガード
泥除けのこと。今では実用車とサイクリング車にしか見られない。

丸フォーク
フロントフォークで、チューブが丸いもの。強度が高く、トラックレーサーによく使用される。

ミキスト
婦人用サイクリング車に多い、フレームの形状。6本バックとも言われる。トップチューブを下げ、そこから2本のステイを追加してあるもの。

ラグ
鋼管で組まれたフレームで、パイプとパイプを繋ぐ部材。イタリアンとコンチネンタルがある。パイプ同士を直接溶接してあるものはラグレスと言う。

ラテックスゴム
昔の高級タイヤの代名詞と言えばラテックスゴムのチューブが定番だった。衝撃に強いことから薄く作ることが可能で、それだけ軽くできる。ただし薄くゴムの組成が粗いこともあり空気の保持は悪い。ピンホールなどの発生率も高かった。


ランドナー
小旅行用自転車。タイヤはダートまで想定して、26インチを使う場合が多い。ハンドルはランドナーバーを使ったりする。ブレーキはカンティを使う場合が多い。チェンホイールはダブルかトリプルを使用する。

リテーナー
ベアリングの玉を保持する枠、またはこのタイプのベアリングを指す場合もある。


輪行(りんこう)
自転車旅行において、自走区間でなく他の移動手法により高速で移動すること。列車、船舶、航空機等を使用して行う場合が多い。自転車は分解して輪行袋(りんこうぶくろ)に収納し携行する場合が多い。プロ自転車選手などは革製のケースに入れたり、トランクのようなハードケースに入れたりする場合もある。ツーリングマニアなどは風呂敷に包んだりもするが、移動中に突起物で他人に迷惑をかけたりするのでお勧めできない。ジェット旅客機を使用する輪行は特に「ジェット輪行」と呼ばれるが、フレーム歪み対策やタイヤ空気圧など特に注意を要する。

ロードレーサー
公道競技用自転車。ハンドルはマースかクリテリウムを使う人が多い。チェンホイールは通常ダブル。フリーは現在11段まである。ペダルはビンディングタイプ、変速レバーはブレーキと共通のエルゴパワーやデュアルコントロールが主流。競技の種目により、仕様が違うものを使う場合が多い。

ワン
ベアリングの球が納まるカップのことで球当たりが付いている。普通はスチール製だが、軽合金製のものなどは球当たりだけスチールのものが嵌めてあるものもある。

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