ATB
オールテラインバイクの略。昔はMTB(マウンテンバイク)より一般的な呼び方だったように思う。直訳すれば、全地形対応自転車。山用自転車(MTB)よりはこちらの言い方の方が正しいような気がする。
BC
自転車雑誌バイクルクラブの略字。
BB
ボトムブラケットのこと。クランクシャフトを支持する部分。ベアリングの形状は昔はバラ玉だったが、リテーナーやシールドベアリングが最近は多い。左右のワンも各種あり、最近はナロー化が進んで昔のカニ目のものも今では少なく、クラシックパーツとして存在するのみ。
BE
タイヤの形状でビーデッドエッジのこと。耳が引っかかる形状になっていてタイヤが外れにくい。昔、実用車に多く見られたロッド式ブレーキの自転車に多い。最近は道路が良くなったので廃れてしまった。パンク修理はタイヤを外すのに技がいる。
BMX
バイシクルモトクロスのこと。MTBが流行る前、70年代の後半に大ブームとなった。この車種のおかげで現在のMTBの技術が培われたと言っても良いと思う。
BSC
工業規格のひとつ。イギリス規格。日本は規格についてはムチャクチャで、イギリスのものやイタリアのもの、フランスのものなど混じり合っており、混乱は収まりそうにない。まあ、規格を統一しようというのは非常に困難と思われる。しかし最近は自転車の世界でもISO、ETRTO表示のものが増えて来た。
BTR
バイシクルトライアルのこと。岐阜県板取村で例年行われる世界選手権は有名。現在自転車競技の世界で、世界を相手に対等で闘えるレベルの種目と言ってよい。
CS
自転車雑誌サイクルスポーツの略字。サイスポと言う場合もある。
CFRP
カーボンファイバーリンフォースドプラスチック。炭素繊維を樹脂で固めた複合材。成形したものや板状のものなどさまざまで、特徴は強度が高くて軽い。炭素繊維のクロスの形状や重ね方でも用途が分かれている。
CP
メッキ仕上げのこと。クロームポリッシュの略。こういう言い方をする人も今では少ない。
CrMo
クロームモリブデン鋼。クロモリ。レース用自転車でスチールといえば、ほとんどこれだった。高強度、軽量化、加工性、価格を考えると現在のところ一番バランスの良い素材と言える。
DB
ダブルバテッド。管またはスポークなどの両端を厚く(太く)してあるもの。さらにもう一段の加工がしてあるものは、3段バテッドまたはトリプルバテッドと言うが、めったにない。
DD
70年代後半にシマノがEXやaxシリーズで好んで使ったペダルの型式。ペダルシャフトのかわりにハウジングがクランクに組み込まれるため、踏面が低くできる。ビンディングペダルの流行とともに姿を消した。
DHバー
スキーの滑降競技(ダウンヒル)の様なポジションを得るために作られたことからこの名がある。スキー用具のスコットと3tが共同で開発したことから「スコットハンドル」とも呼ばれ、トライアスロンから流行した。その後はデルタハンドルやクリップバーを採用している人が多くなったが、大きいくくりで言えばこのポジションで乗ることを開発したという点で画期的なものだ。
FD
フロントディレイラーのこと。ディレイラーは変速機のこと。
FF
フロントフリーのこと。クランクにフリーが組み込まれている。ペダルを止めていても変速できるという利点があった。
HA
ハードアナダイズド、またはハードアルマイト処理のこと。目的はアルミの表面の硬度を高くし、全体的に強度アップを図ると共に、軽量化にも応用できる。リムやハンドルバーなどで一般的。
HT
ハイテンション鋼。高張力鋼。ただの鉄に比べ、引っ張り強度などが高い。CrMoが出回る前はこれが主流だった。今でも実用車などには多く使われている。
LF
ラージフランジ。ハブのスポーク取り付け穴のPCDが大きいもの。スポーク長さを短くしたり、組み数を大きく取れることから高強度のホイールを組むことができる。ピストやツーリング車に多い。
MnMo
マンガンモリブデン鋼。イギリスの有名な「レイノルズ531」はこれ。違うところでは、旧日本軍のヘルメットの材質がこれだった。
NC
自転車雑誌ニューサイクリングの略字。ニューサイと言う場合もある。
PCD
ピッチサークルダイアメーター。円周上に配置されたボルトなどの取り付け中心線が描く円の直径。
RD
リヤディレイラーのこと。後ろ変速機。
SF
スモールフランジ。ハブのスポーク取り付け穴のPCDが小さいもの。重量が軽くできることからロードレーサーやスポルティーフによく使われる。
SB
シングルバテッド。DBに対して、一方の端しか加工していないもの。
T
ティースのことで、ギヤの歯数を表す。昔の人は「丁(ちょう)と言った。」
TA
フランスの自転車部品メーカー。クランク、チェンホィール、ペダルなどは現在も手に入る。かつては総合パーツメーカーで特にシクロツーリストなどツーリング車用パーツは有名。
Tig
電気溶接の一種。不活性ガスの雰囲気中で溶接を行う装置。溶接時の母材などの劣化を防ぐので強度が高くなる。
WO
ワイヤードオン。現在はクリンチャーと呼ぶことが多いが、タイヤとチューブが分離しているタイプのタイヤはまず、99%これ。最近では、ビードワイヤーにケブラーなどを使い、折り畳めるタイプが増えている。
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