ShinZan のおすすめ「山のキャンプ場」

ここで、これから山デビューをしようと思っている人に山のキャンプ場情報。

山のキャンプ場がなにが良いのかというと、まず値段が安い。1泊400円から600円くらい。オートキャンプなど、5~6000円とられた上、管理費として1人400円~1000円とるところもあり、これだけとられると、民宿やユースホステルの方が安い。貧乏山キャンパーとしては納得できない価格である。しかもこの価格高騰の元凶となっているのは一部の心ないキャンパーにあるのも事実で、管理人のおじさんなどと話ししていると苦労も絶えないようだ。

僕が思うには、「キャンプのためのキャンプ」もいいかも知れないが、キャンプというのは基本的には「簡易宿泊」であって、本来の目的は「登山」や「観光(自然とのふれあい)」ではないのかな。なにかわざわざ苦労してキャンプしている人を見ると、何か間違っているような気がする。キャンプは気楽にコンパクトにやるのが一番良い。

ところでおすすめ「山のキャンプ場(北アルプス南部)」

平湯野営場
オートキャンプ可能なキャンプ場としては安い。夏休み期間は「難民キャンプ」状態でおすすめできないが、時期を外して9月~10月頃行くのが良い。ただし、冬装備して行かないと山の厳しさを骨身に知ることになるが、そういう場面に遭遇してみるのもスキルアップにつながる。その頃は山屋さんの利用割合も多く、登山のベースとしての一面を見ることができる。

合掌の森中尾キャンプ場
今は頭に「ACN」が付いて紹介されている本もある。昔からあるキャンプ場で、旧中尾峠の近くに位置することからも、登山者の疲れを癒す温泉とともに人気のあるキャンプ場。ただし現在は改修されてオートキャンプが主体となってしまい、昔の静かさと登山のベースキャンプのようなイメージは薄くなった。ここは予約という考えがない昔ながらのところなので、午前中に到着して良い場所を確保し、昼飯を食べながらゆっくり設営するのがベスト。温泉は相変わらず良い。

小梨平キャンプ場
ここは絶対良い。1回は泊まる価値あり。オートキャンプは当然できないが、「山キャンプ」の入門にふさわしいキャンプ場。アルピニズムが溢れている。山の掟が少しは理解できるところ。このあたりがタープやテーブルセットを持ち込める限界のキャンプ場。設備も水洗トイレまである完璧さ。バス停から15分くらい。

徳沢キャンプ場
広い芝生広場のキャンプ場。ただしスクールキャンプがある時期は避けた方が良いかも。上高地から徒歩で2時間のところにあり、スクールキャンプなどの限界地点か。ここからの景色を楽しむも良し、蝶ヶ岳に登って槍・穂高連邦を楽しむも良し。(約5時間)
 徳沢キャンプ場

横尾野営場
いよいよこの辺りに来ると、山の世界が広がっている。受付は横尾山荘でするときや専門に受け付けがある時期もある。この辺りでテントを張る人は例外なく「山屋」さんなので、張り方など観察すると勉強になる。高校の山岳部などもよく居て、ここにテント置いて槍や穂高に登るようである。食事もストイックになってくるが、限られた食材をいかに使い、いかにゴミを出さないかということも重要になってくる。上高地から徒歩3時間。キャンプ場のイメージの限界地か。なお、山小屋などの増築に伴い、テントサイトが移動し、橋もどでかい鋼橋に変わってしまい昔のおもかげはない。
                            横尾野営場と横尾山荘 

涸沢野営場
上高地から徒歩約6~7時間。もう山の世界に浸っている。景色は写真を見るとわかるが最高。秋の紅葉も有名で、一度は見てみたい。7月下旬でもここでスキーをやっている猛者もいる。ここは奥穂、北穂、涸沢岳へのベースキャンプとして利用する人も多い。下はガレ場で、素人にテント張らせるのは難しい。風対策にも気を付けなければならない。テント自体も山用テントに越したことはないというか、山用でないと苦しい。とてつもない豪雨が降ったりするところでもある。キャンプというよりビバークというイメージが強い。ひどくなると山小屋に避難する人もいるが、鼾と1畳3人という環境を避け、わざわざテント泊にする人も多い。
 涸沢野営場

その他
この先は、キャンプ場というよりは「キャンプ指定地」であり、キャンプにするか山小屋泊まりにするかは、個々の裁量に任せられるところである。装備、体力、経験がものを言う世界であるので、細かくは紹介しないが、水の確保、雷対策、落石対策などレベルが高くなるほど問題も多く危険度が増す。山を甘く見てはいけない。では、楽しく安全に山行しましょう。


「山のキャンプ場(北アルプス北部)」

雷鳥沢野営場
立山の室堂から約30分、意外ときついアップダウンの連続を越えると現れる雷鳥沢のキャンプ場は、立山や大日岳、剣岳に登る人たちのベースキャンプとなっている。、とてもきれいに整備されていて、マットを持ってなくても寝られるくらい。
景色は最高で、剣岳こそ見えないが、主峰の立山は迫力があり、大日連山へと繋がる稜線もとてもきれい。トイレは水洗だし、水もふんだんに使える。売店などはないが、すぐ近くの雷鳥沢ヒュッテでは売店もあるし風呂(温泉)も入ることができ、山のキャンプ場としては最高の環境で、キャンプに来るだけでも価値がある。

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