ContaxとZeissT*のこと

第67話  沖縄の発色

夏休みを取って沖縄へ行って来た。5年振りの沖縄だったが、今回持参したカメラはハッセル、G2、T2、TvsDigital、SONYHC-90、KODAKDC4800(水中仕様)の5台だったが、仕上がってきた写真を見るとG2とT2は予想通り「黄色い発色」となっていた。
目が悪くなったせいか、ハッセルはピントを外しているものが多くて落胆したのだが、もうひとつ、これはドイツ玉なのに白かぶりしているものが多かった。いろいろ考えた結論は「空港でのX線検査」でないかという判断。実はハッセルだけはISO800のフィルムを入れていて、かつセーフティケースに入れていなかったのだった。空港の人が「800までなら大丈夫」と言うのを信じた僕が馬鹿だった。
ところで、沖縄の発色は地元の人も認識しているらしくて、水牛使いのお姉さんも「沖縄は光が強いから黄色く写るんですよねえ」なんて言っていた。タクシーの運転手さんも「沖縄は写真撮ると原色がきれいだからねえ」と言っていた。
発色についての見解は自分の中では理解しているつもりだが(第32話参照)、確証は持てない。
それと今回、もうひとつ誤算だったのは、「温度」だった。これはTvsDigitalで撮った時に気付いたのだが、屋内から外へ出た時に結露でレンズが曇り、もやがかった写真を撮ってしまった。
デジカメなればこそ気付いたので、その後は注意したのだが、すでにフイルムカメラで何枚もそんな写真を撮ってしまい、プリントを受け取って愕然としてしまった。これは今回のカメラがG2主体だったこともある。
しかも今回はカメラを大量に持っていったにも関わらず、落ち着いて写真を撮ることも出来なかった。水中カメラは「写るんです水中」と2台あったにも関わらず1枚も撮らず。出来上がった写真も子供の写真ばかりで、美術展に出せそうなものは全くなし。前回とはひどい差だ。
やはり「幹事」として皆の世話をやきつつ、自分の思った写真を撮るのは限界がある。
のんびりと目的を決めずにぶらぶらする撮影旅行をしてみたい。
(2008.7.28)