カンパニョーロ(Campagnolo)

イタリアの自転車部品メーカー。現在はその精密鍛造技術から自動車部品など、いろいろな分野に進出
している。分社化しブランド名が変わったが、自動車用マグホイールのテクノマグネシオは今も有名。
自転車部品はロードレース用部品が主流で、一時はMTBパーツも作っていたが現在は作っていない。
その非常に美しい仕上げと性能の高さは、日本のシマノと二大勢力。
作っているパーツは変速機が有名だが、ハブ、クランクセット、ペダル、ブレーキ、などスポーツ用コンポー
ネントが主力製品。今ではホイールセットなども作っていて、総合部品メーカーとなっている。



この写真は、僕の本棚なんですが、ごらんのとおり、カンパニョーロをはじめとした、
思い出の自転車部品がいっぱい詰まっています。

なぜ、カンパニョーロなのか。これは、僕がサイクリングを始めた頃の話しです。
当時1976年頃というのはスーパーカーブームだったわけで、ご多分にもれずスー
パーカーフェスティバルを見に、はるばると出かけて行ったり、スーパーカーがあると
聞けば、自転車で100kmも走ってわざわざ見に行ったほど。

当時一番好きだったのが「ランボルギーニミウラP400SV」で、カウンタックやBBと
いった、「スーパーカーの本流」から外れている、すんなりとしてそれでいて近くで見
るとぼっこり出るとこは出ているというボディラインが好きだった。
それで、この車に付いていたのが、「カンパニョーロ」のホイールだった。今から思う
と、なんでこんな造形なのかと思うくらい、凝った形をしていた。しかし、当時国産車
にはこのホイールは付かなかった。なぜか。
それは、ランボルギーニのホイールは「5穴」だったからだ。しかも15インチ。当時の
日本車でそんな規格のホイールを履いている自動車はトヨタ2000GTくらいしかな
かった。
同じデザインで、4穴14インチ用も確かにあった。しかし、そのためにリデザインした
わけではなさそうでバランスが悪く、まるで怪獣の「ブルトン」みたいだと思った。
その後、もうひとつのカンパニョーロホイールを見た。ラリー車の「ランチアストラトス」
だった。黄色いカンパのマグホイールはとても格好良かった。

僕の記憶には、「カンパ=高性能軽合金ホイール」という知識がインプットされてい
た。当時はF1でもカンパニョーロを使用しているコンストラクターが多かった。
スーパーカーブームも去り高校生の頃、自転車にお金をかける様になった。スピー
ドへの挑戦だった。ジュニアスポーツのハンドルをドロップに付け替え、朝に夕に、
全力で走った。ジュニアスポーツの限界への挑戦だった。

当時の「カタノ号」はなぜか「シマノタイトリスト」が付いていた。今でいうと、シマノ6
00クラスだろう。これがジュニアスポーツに付いていた。他の同級生達の自転車よ
り、いい変速機が付いていたわけだ。そのかわり、ICフラッシャーは付いていなかっ
たが。
高校を出て、前から欲しいと思っていたスポーツ車を買った。ロードレーサーの「ツノ
ダグランプリレーシングCR」だった。付いていた変速機はサンツァーVXだった。そし
て、この頃、「サイクルスポーツ」を読んでいて発見した。「カンパニョーロ」を!
ここで初めて知ったのが、カンパは自転車部品から始まった会社であるということ。
しかも、自転車部品では世界一の座に君臨し続ける、「レーシングパーツの雄」とい
うこと。
丁度その頃、ランドナーを組んでいた。そして、「カンパ」を組み込みたいと思った。
そして初めて購入したのが、「カンパラリー」だった。

 ラリー

当時、ツーリング車はフランス部品の独壇場だった。確かにユーレーやサンプレックス
も良かったが、「レーシングパーツの性能」を追求していた僕は、レーシング用の「ヌー
ボレコード」と同じパンタグラフを持つ、ラリーを選んだのだった。
ラリーにはいくつものバージョンが存在し、僕のは初期の横型。この後、ボルトが六角
のグランスポルト用になったり、縦型になったり、パンタグラフの文字がヌーボレコード
になったり、次第に「余り部品寄せ集め」のようになってしまった。そして、インデックス
チェンジが出現した頃、「ニューラリー」がカタログにも載らず、ひっそりと出現した。試作
品だったのだろうか。この「ニューラリー」、なぜか1セット持っている。箱はボール紙で
名前も書いてない。しかし、パンタは「ヌーボスーパーレコード」と共通というところは、初
代ラリーと同じく、クオリティが高い。なお、このニューラリー、98年カーマガジン10月号
増刊の「イタリアンロードレーサーミュージアム」に載っている、「謎の変速機」のことであ
る。

 ニューラリー

初代ラリーを買ってランドナーで走りながらも、レーサーにカンパを付けたいという願望は
くすぶっていた。その頃、初めてチャレンジロードレースにエントリーした。
レースに出るにはいい変速機が必要だと自分に言い聞かせ、サイクルスポーツにレコード
かヌーボレコードということで「買い」を出した。
ここで反応があったのが、「スーパーレコード」だった。一部純正でない部品が付いていた
が、その分安くするよと言われ、買った。レースをはじめ数年使って、その後純正部品を組
み込みオーバーホールした後、請われて友人に譲った。それも、その当時実戦派ロードを
組もうとしていて、お金が無かったからだ。
その後余裕も出てきて、再び「カンパ熱」に罹ってしまった。またしても、スーパーレコードを
買った。しかも、新品で。当時1986年にはすでに生産は中止していて、特に初期型は手
に入りにくかったが、「チネリ」を組むために探したのだった。

 

集めだすと止まらない。エンゲル係数ならぬ「メカばか係数」は上がろうとも、車、自転車、カ
メラなどに集中的に投資した。
 

ヘッド小物はピストとロードを揃えた。ブレーキは、Cレコード通称「コバルト」で、Cレコード
の証拠のシールが付いている。この頃は、カンパも混乱していたようで、レコードの箱に「ビ
クトリー」のシールだけ貼ってあったり、いろいろだった。

 

このペダルは、スーパーレゲロのピスト。スーパーレゲロは、レコードとスーパーレコードの
中間グレードのようなものだったのだろう。



一番最近購入した、レコードのショートピラー。スーパーレコードは2本持っているが、ショート
は持っていなかったので購入した。スポルティフに使うつもり。

保有カンパニョーロパーツリスト
クランク レコード溝付き170mm、BBイタリアンWシャフト
チェンリング スーパーレコード52T、42T
ヘッドセット レコード鉄ロードBSC
ヘッドセット スーパーレコードロードイタリアン
ヘッドセット スーパーレコードピストBSC
フロントディレイラー レコード穴なしバンド
フロントディレイラー スーパーレコード直付け
リヤディレイラー ヌーボレコード
リヤディレイラー スーパーレコード
リヤディレイラー ラリー
ディレイラーセット ニューラリー
Wレバー バレンチノ
Wレバー レコード、バンド環付き
Wレバー レコード新 直付け
ハブ ヌーボ丸穴LF
ハブ レコードSF
ハブ レコードLF
シートピラー スーパーレコード2本締め
シートピラー スーパーレコード1本締め溝付き
シートピラー レコード2本締めショート
ブレーキセット スーパーレコード(Cレコ)コバルト
ブレーキセット ビクトリー
ブレーキレバー レコード
ペダル スーパーレゲロピスト
トウクリップ
コーラスセット ’98
レーシングトリプル クランクセット、FD、RD、エルゴ
クランクセット アテナ52−42
ブレーキセット コーラス
シートピラー レコード(新)
ヘッドセット コーラスAヘッド