「イタ車談義」その45 知り合いのアルファ156が遊びにやって来た。我が家の玄関の前に置いたら、思ったより大きく見える。 色が白だからということもあるのかもしれないが、2000ccでありながら3ナンバーというのは307やデルタと一緒だ。でもデルタはやっぱり全長が短い。 ところで、156のリヤシートは思ったよりは広い。我が家の307と同じくらいはありそうだ。このあたりがアルファ156の売れる理由かもしれない。 デザインも優れている。すらっとした美人タイプという感じ。我が家の307は車高も高いしヨーロツパ車らしくないが、156はイタ車であることを主張するデザインだ。遠くから見てもすぐアルファだと判る。 それに比べるとデルタはやっぱりデザインとしては古い。よくもこのデザインで1995年まで製造が出来たものだと感心してしまうくらいだ。 しかし、アルファはアルファだし、ランチアがアルファの真似をしたところで売れるわけもない。 アルファはアルファだからいいのであって、ランチアはランチアの道があるのだろう。 そう思っていたらフランクフルトショーでランチアフルビアの試作が出た。これはこれでかっこいい。これの四駆バージョン作って、またWRCを席巻してくれないかな。 でも東京モーターショーにはランチアは出品しないと聞いてがっかりしてしまった。(2003.10.27) 「イタ車談義」その44 先日家に帰る途中に信号で止まったら、フロントガラスにフワッと霧のようなものが当たった。 「なんだろう?」と思ったが再び走り出したが、10kmほど走ったところでいきなりボンネットから白煙があがった。「うわっ、これはまずい」と思って路肩へ緊急停車して、ボンネット開けてみるとLLCの匂いが充満している。「ラジエータか?」とも思ったが、冷静に考えてみるとこれだけ急激に漏れるなら必ず兆候があったはずだ。シュラウドを覗いても漏れた兆候がない。するとシリンダヘッドの横からシューシューと吹いているのを発見した。「アッパーホースだ!」周りは田圃と山なので、とりあえず最寄りのGSを目指して戻ることにした。 幸いオーバーヒートのランプが点灯する前にGSへたどり着くことが出来た。 GSで水をもらって入れてみるが、加圧もしてないのにザーザー漏れる。こりゃだめだ。 ワタナベ自動車に電話して、いやがるのを強引に来てもらうことにする。 GSが閉まってしまい待つこと1時間半、思ったより早く来てくれた。電話でアッパーホース持って来てくれと頼んでいたので交換も早い。30分で直った。 しかしながら、他のところもかなりやばそうな感じ。とりあえず部品を注文しておいてもらって、後日修理に入れることにした。 嫁さんには「車買い換えたら?修理代に年間100万くらいかかっているんじゃない?」と言われるが、100万はかかっていないと否定した。でも今年は車検もあったので50万は掛かっている。くやしいが、「寿命故障はひととおり直してしまえば16万キロまでは乗れる」と力説して納得してもらう。 しかし冷や汗の流れた週末だった。(2003.10.15) 「イタ車談義」その43 知り合いからメールが来た。なんと「アルファ156」を買ったという。その人は以前BMWに乗っていたのだが、その後永く国産のクロカン車に乗っていた。それが何故いきなりイタ車だったのだろう。 といいながら、以前から「イタ車買ったら?」と勧めていたのだった。 しかし156はマニュアルだということで、よくもまあ奥様が許してくれたものだと思うが、きっと、こだわりをこんこんと説明して、我が家のように睡眠学習もやってイタ車の魅力を納得させたにちがいない。それともアルファは壊れない(マセラッティなどに比べて)から大丈夫と説明したのだろうか。普通は奥さんというものは壊れる車は嫌いなはずなので、それを超える魅力でもって納得してくれたにちがいない。 もっとも、イタ車が壊れるというのは壊れる理由があるからで、理由もなく急に爆発炎上するなどということがあるはずもなく(そんな車がまかり通っているのなら日本の法律がおかしいということになってしまう)イタ車が壊れるという噂はセクハラに近いものがある。 「イタ車は壊れる」というのはステレオタイプの流言にすぎない。100台のうち1台が壊れたのをまるで全部の車が壊れたかのように広めてしまう輩がいるのが事実だろう。 しかし、現実にはF1ではフェラーリが強いし、ラリーでもランチアデルタなどは6年連続でチャンピオンとなった。もしイタ車が壊れる車だというのならなぜそんな車に勝つことすら出来ないのか? 僕のデルタなどはもう10万キロを超えた。イタ車は壊れるという話しを否定できる事実だろう。現実的にイタ車は10万キロ超えてからが違うと言われている。国産車などが10万キロを超えると寿命故障が続発するというのは常識だが、それに対してイタ車は急激な故障多発という話しはない。つまり、太く短く生きるのが国産車で、細く永く生きながらえるのがイタ車なのだろう。どちらがいいのかは価値観の違いだから断言は出来ないが、生き残るということが勝者だとするのなら間違いなくイタ車の生き方も正しいのだろう。 いずれにしてもイタ車とは永くつきあえる車だ。僕が今までの車のなかで最も永く乗り続けているのがランチアだという事実もそれを証明している。 アルファ156にも永く乗り続けてほしいと思う。(2003.10.5) 「イタ車談義」その42 デルタを車検に出した。新規登録から9年、僕が購入してから4年が経ったわけだ。走行距離は9万キロをオーバーし、まもなく10万キロを超そうかというところだ。 調子の悪いところはないのだが、9年10万キロでの車検となれば、大がかりに手を入れたくもなる。 以前からやりたいところもかなりあった。今回の主な整備内容は ・タイミングベルト/バランサーベルト/テンションプーリー交換 ・ファンベルト/パワステベルト/エアコンベルト交換 ・ブレーキホース交換/フルード抜き替え ・オイル/エレメント交換 ・エアコンリキッドタンク交換 ・エンブレム交換 といったところ。請求書が来て「やっぱりな」という金額。嫁さんには「新しい車買った方が安いんじゃない」と言われた。しかしこれだけ手を掛けて手放すのはバカだ。意地でも2年は持たせるぞと決意した。(2003.7.4) 「イタ車談義」その41 以前、夏タイヤのサイドが膨らんで走行中にうなり音が発生しているという話しがあったが、ここへきてタイヤを交換する決断をした。 というのも、先日2003モデルのミシュランタイヤカタログを見ていたら、今履いている「パイロットエグザルト」がカタログ落ちしているではないか! やばいと思ってタイヤ屋でまだ在庫が残っているか確認したところ、まだ今なら手に入るとの返事。しかしカタログ落ちしている以上、いつなくなってもおかしくない。 そんなわけでフロント2本を交換する発注をしたのだった。 そんなある日、仕事から帰ろうとエンジンキー捻るが、セルがうんともすんとも言わなくなった。またバッテリーかとも思い、充電したら掛かった。2日ほど乗ったがまた仕事の帰りに発生した。しかしねバッテリーは11月に替えている。前回も同じような症状だった。その時はリレーとかマグネットスイッチも疑ったが、バッテリー交換したら発生しなくなったので気にもしていなかったが、やはり前回もバッテリー以外の原因があったのか?と疑問が発生した。修理屋に電話すると「キースイッチかもしれません」と言うので、コラムカバー外してガチャガチャやってみるが状況は変わらず。やはりセルのマグネットスイッチかリレーがあやしいとにらんだが、次の日は出張で時間もないので引き取りに来てもらうことにした。ついに初めての自走不可故障となってしまった。 メールが来て、やはり原因はセルモーターだった。やっぱり11月の時の直感を信じるべきだった。 セルは中古品を付けてもらうことにして、ついでに以前からフロントディスクパッドが減っているのが気になっていたので、これも交換してもらうことにする。 こんなわけで、一週間のうちにタイヤ2本とセルモーター、ディスクパッドと重整備でお金がひらひらと飛んでいった。もうがっくり。 しかし今年は9年目の車検だし、走行も90000キロを超えた。修理したいところは山ほどある。 少なくともタイミングベルト類、クラッチマスターとレリーズ、ブレーキマスターもやりたい。ウォーターポンプもあやしいし、エアコンコンプレッサも音が出始めている。シートのぬいぐるみも替えたい。 うーん一体いくらかかるのだろう。(2003.3.15) |