「イタ車談義」その40
ちょっと前デルタで出かけようとした時、嫁さんが「テールランプ片方点かないよ」と言った。球切れだろうと思ってテールレンズを外してみると、やはり球切れだった。
ところが、ここで気が付いた。この球、普通の国産車と違う!何が違うって、国産車の多くはテールランプとブレーキランプは共用しているものが多く、フィラメントが2本入っているものが多い。12V25W/5Wか27W/8Wとかいうのが多い。シングル球使っている車でも、7.5Wか10Wのものが多い。ところがデルタはシングル球12V5Wという球なのだ。ホームセンターへ行ってみるが、自動車コーナーにはそんな球は置いてなかった。しかたなく、手持ちの7.5W球を入れといた。まあこの程度ならヒューズ飛ぶこともないだろう。しかし不安が1点ある。
ブレーキランプはテールランプの5倍以上の照度差を持たせなければならないという規定がある。ワット数が上がったので視認性は問題ないとして、ブレーキランプとの照度差が接近する方向なのだ。
こんな細かいことは気にしなくても良いのかも知れないが、何かこう落ち着かないものがある。現実的には許容値内だとは思うが・・
そんなことを考えていたある日、ホームセンターの意外な場所で12V5Wの球を発見した。その球には「パトライト」の刻印が!そう、工具売り場で回転灯予備部品として販売されていたのだ。
しかもこの球、耐震球。これなら振動で切れるということも少ないだろう。なにか性能アップするというのは単純にうれしい。(2002.11.30)


「イタ車談義」その39
ずいぶん前から、走行中に「ウォンウォンウォン」といううなり音が発生するようになった。最初は小さかったので気にもしていなかったのだが、だんだん大きくなるにつれ心配になった。
つい、最悪の事態を先に考えてしまうという悪い癖で、「クラッチ切っても変わらないから足回りなのは違いない、ある速度で特に大きいというとプロペラシャフトかデフかはたまたミッションか?」ここで、走行してもハンドル振れなどの症状がないことから、ホイール関係は無視していたのが大違い。
スタッドレスタイヤに交換しようとホイール外す時気が付いた。
「サイドウォールが凸凹してる!」即座にうなり音の原因だと判った。しかしなんで凸凹になったのか?
しかも何カ所かタイヤが擦れたような場所が等間隔に付いている。
思いだせないままスタッドレスタイヤで走り出し、国道に出てセンターライン見てハッと気が付いた。
そういえば雪のない地方でセンターライン跨いだ時、金属の鋲(チャッターバーと言うらしい)の上で「ダダダダ」とやったことを思いだしたのだ。たしかにタイヤに付いていた擦り跡はそのくらいの間隔だったので、ほぼ間違いないだろう。しかしそんなくらいで何故タイヤが痛むのか?タイヤの不良か?タイヤ買ったとこにねじ込もうと思って、タイヤを車に積みかけた時、サイドウォールの文字が目に入った。ポリアミド1プライ、スチール2プライ、ポリエステル1プライ、サイドポリエステル1プライ。ぎょっとした。サイドは1プライしかないのだ。しかもポリエステル。その瞬間力が抜けた。「これじゃだめだ、衝撃でカーカス破けるのもあたりまえだ、クレームにはならない」と思ったのだ。これもハイグリップと乗り心地重視の最近流行のタイヤだからか・・
ラジアルタイヤの弱点がもろに出た感じ。というのも、ラジアルタイヤはカーカスが放射状に配置されていて、上下方向に剪断が働くと弱いのだ。回転方向には強いのだけどね。トレッド部はスチールが2層も強化されているが、サイド部はしなやかさ重視でなにもない。つまり弱いのはあたりまえなのだ。最初はカーカスの切れも少なくて判らなかったのだろうが、次第にほころびが大きくなったのだろう。指で突っつくと膨らんだところだけ柔らかいのでカーカスが切れているのは間違いない。
もうトホホ状態だ。チャッターバーの馬鹿野郎!飛騨の雪が多いところではチャッターバーなどないのに。(除雪車で引っかけるので配置しない)(2002.11.18)


「イタ車談義」その38
デルタで毎朝通勤するのだが、寒くなったある日の朝ちょっとストレス気味に掛かったので「?」と思ったのだが、去年の冬もこんなようなことあったし大丈夫だろうと思っていたら、昼休みに買い物へ行こうとした時、突然セルがうんともすんとも言わなくなった。「カチン」とマグネットの音すらしないので、これはおかしいと思ったが、まあバッテリーも買ってから一度も交換してないことだし寿命だと思って、部品を注文することにした。
ガレージワタナベへ電話するとものはすぐあるとのこと。しかし修理に来てもらうと出張費が欲しいという。
出張費もばかにならないので、なんとか自走して持っていくことにした。
そこでバッテリーを外そうとすると「?」、バッテリーの固定がぐらぐらだ。なんだこれはと思い見てみると、下側に付いているはずの固定用プレートみたいなものがない。ネジだけは残っている。
納得できないながらもバッテリーを充電したら掛かった。ガレージワタナベへ着いて説明するとやっぱり「?」。プラスチック製なので割れて飛んだのじゃないかと言うが、もしそうでも破片くらい残っていそうなものだ。
納得いかないがバッテリーを取り替え、固定金具も作ってもらって固定した。ひょっとして急に掛からなくなったのも振動でターミナルがゆるんで接触不良になっただけかも知れない。まあいずれにしてもバッテリーは今年替えようと思っていたので、これで納得することにした。
しかし、半年に一度はなにか発生する。うまくできているものだ。(2002.11.1)


「イタ車談義」その37
デルタが戻ってきてまた普段の生活となったわけだが、そんな頃家の近所で不幸があり、お葬式の手伝いに行くことになった。それで割り当てられた役目というのが、お寺様を送り迎えする役目。しかしここで問題発生!
よく考えれば判るのだが、うちの嫁さんのプジョー306ブレークは色が「赤」なわけで、これでお葬式に乗り付ける訳にはいかないだろう、ということが発覚したのだ。
軽トラは白だが、これも「送迎用」とは考えにくい。
結局渋い「紺色の」デルタで送り迎えすることになったわけだ。気が進まないけれど。
日本で車に乗る人は現代においても白や銀などの渋い色が多い。国産セダンで赤なんてまず見ない。これは冠婚葬祭などでの世間体を気にする体質もあるのかもしれない。
このような選択枝を考えずに車の色を決めているのだから、こういう時に弱った状況となってしまう。
やっぱり自分は日本人なのだと実感する。
ところで、デルタでお寺様を迎えに行ったら、「外車というのは速いんですか」と質問された。
僕は「速いということなら国産車の方が速いでしょうが、この車は乗りやすい車で、そこが気に入って乗ってます。」と答えた。お寺様は「そうですね。気に入って乗るということがいいことですね。」と言った。
車を買う時、車の楽しさで選ぶ人が少ないように思うが、それでは何か事務的な感じだ。さすがにお寺様はいいこと言うなあと思ったのだった。(2002.7.25)


「イタ車談義」その36
ついに決心してアブソーバを交換することになったのだが、通勤の足がなくなるのは困るので、代車を借りることにした。なかなか代車が空かないとのことだが、やっと確保することが出来、デルタをワタナベ自動車に持ち込むことにした。そして、貸してくれた代車というのが見ての通りの車、そうアルファ155。しかもQ4ときたもんだ。


しかもこの車、ナンバープレートまで155という、マニアが乗っていたような車だ。外観は結構きれいだなあと思ったら、再塗装車だった。しかも塗装が下手くそで浮いているところが何カ所かある。オーナーが手放したのもこんなところの理由かも知れない。
しかもワタナベ自動車のOさん、「タイヤが終わってますから気を付けてくださいね」とおっしゃる。
去年も車検の代車で155TSを借りてこんな会話したような覚えがあるが、155ってみんなボロいのか?
タイヤはヒビだらけでいつバーストしても不思議でない状態なので、高速はあきらめ下道で帰ることにした。
走り出すとハンドル振れがものすごい。しかも左へ左へと走っていく。これはただ単にバランスの問題でないと直感した。どうも長期保管でフラットスポットになっている感じである。その証拠に少し走って、タイヤ空気圧高めにしたら若干の改善があった。
クラッチもむちゃ重たい。155はクラッチが鬼門のようだ。
Q4なのでデルタと中身は一緒なのだが、乗り心地はずいぶん違う。やはり155はラグジュアリーなサルーンという設定のようだ。それゆえ街乗りには乗りやすい。
家に帰ると子供たちが「かっこいい」を連発した。嫁さんまで「こっちの方がいいんじゃない」と言い出す始末。
去年と同じパターンだ。みんなにはデルタの凄さが判ってない。
ハンドル振れがひどすぎて、手がしびれるほどなのを1週間我慢して乗ったが、これに慣れてしまったのか、修理が終わったデルタのなんと従順なこと。
修理から戻ってきたデルタはこんなにハンドル軽かったかな?という感じで、タイヤのグリップ感が若干変わっていた。ふわふわ感は改善された。アブソーバの色も黄色で派手な感じ。
ハンドルセンターが少しずれているのでまたいつか直してやろう。
ちなみにエンジンチェックランプも直っていた。スロットルポジションセンサの調整で直ったようだ。
部品交換にならなかっただけでも良しとするしかない。(2002.7.14)