「イタ車談義」その25

冬も近くなってきたので、以前から気になっていたリザーバータンクの内部を掃除してもらうとともにLLCを交換した。これとともに、エンジンオイルとエレメント、フューエルエレメントも交換してもらう。部品は持ち込み。ついでに以前からの懸案であるチャージランプ点灯も見て貰う。
車が仕上がってきた。しかし整備の担当は難しい顔をしている。聞くとチャージランプは僕の予想どおりオルタネータのチャージランプ系配線がどうもレギュレータ内部でおかしくなっているらしい。さらにレギュレータ自体も怪しく過充電ぎみらしい。説明ではレギュレータだけ修理するよりもう6万キロ走行でベアリングも悪いし、いっそリビルト品と交換(ようはオーバーホールということ)した方がいいとおっしゃる。まあ覚悟はしていたので「いいよ」とは言うが、心では泣けた。ということで部品を手配してもらう。そして問題はオイルエレメントだった。なんと部品が違っていたというのだ。工場でも最初気付かずに取り付けてオイル入れ、エンジン回したらオイルが吹いたという。メカも驚いたろう。どうもエレメントのネジ込む部分が違う形状のものだったらしい。まあ、部品手配したのは自分なので何も言えない。部品屋にだまされた。前に部品取ったときはちゃんと合っていたのに。
ところで、家に帰るときに気が付いた。えらくアイドリングが安定しているのだ。オイル交換ではここまで変わらないはずなので、やはりフューエルフィルター交換の効果らしい。今回唯一「いい話題」だった。しかし、オルタネータだけで10万近くいきそうで、請求書を見るのが怖い。
こんな話しを職場でしていたら、にこにこしながら「やっぱりな」という顔をしている奴が多い。非常に悔しい。
20年も昔の設計なら壊れても当たり前だと反論するが言い訳にしか聞こえないらしい。
嫁さんにも「中古なんか買うからや」と叱られた。
しかしこうなったからには仕方ない。とことん直して見返してやるぞと決意した。


「イタ車談義」その24
やっとで、というかついにというか、ホイールを手に入れた。結局1ヶ月弱かかった。正直言ってほっとしている。まあ、相手のある話しでもあるし、「イタ車だからしょうがないか」とでも考えないと立ち直れない。
やってきた品物、当然中古である。塗装のはげや傷はとやかく言っていられない。手に入っただけでもありがたい。しかも一時は4本買うことも覚悟したが、1本だけで購入できた。
ここで、国産車に乗っている人であれば、「やっぱり外車は部品供給がダメだ」と考えるだろう。しかし、ちょっと待って欲しい。
ランチャデルタって、いつの時代の車でしょう。実は発表されたのは1979年ですよ。20年以上も昔の車。製造終了は1994年。つまり15年もフルモデルチェンジせずに生産され続け、製造終了からすでに7年が経過している。それでいて、僕の乗っているグレード、エボルツィオーネ2はランチャの資料によるとたったの1224台しか生産されていない。世界中でですよ。何十万台も生産された車とは訳が違うんです。
しかも日本に輸入されたのはそのうちの何割でしかないということ、僕が前に乗っていたスバルのラリーベース車が1年間に5000台も作られていたことから考えても、その貴重さが分かるでしょう。
ほんとうに「あってラッキー」という感じです。



「イタ車談義」その23
ホイールを修理に出した。しかしである。電話が掛かってきて「ヒビが大きすぎて修理不可能」ですと。またしてもガーンと打ちのめされた。ホイールを買おうにも1本だけでは売ってくれない。
さっそく中古部品屋にあたってみるが、返事が来ない。まさにトホホ状態。チャージランプも最悪オルタネータ交換となれば片手では済まないし、オイルやLLC替えたりしていたらすぐ10万くらい行ってしまう。
しかし、この車の厄年を通り過ぎれば再び楽しいカーライフが楽しめるはずだと信じて、なんとかしようと思っている。
通販で燃料フィルターやオイルエレメントも買ったし、この際徹底的に修理してやろうと思っている。10月には積立貯金もおりることだし。
ホイールが戻ってきて見てみると、ヒビがビード部からリムベース部まで進行していた。確かにここまで進行しているとちょっと無理かと思った。ガックリしてしまった。中古部品屋からの返事は相変わらずなので、車を買った店に泣きつく。
「倉庫にあったと思うが、引っ越しの時いろいろ詰め込んだのでひっくり返す時がない」という返事。「なんとかお願いしますよ」と泣きを入れて探してもらうことにするが、どうも期待ができない雰囲気。
そんなことをしていたら、チャージランプが点灯しなくなってしまった。涼しくなって復活したのか?こういう気分屋的故障というのはやっかいだ。ラジエターキャップを交換したのが効いたのか?まさかそんなことあり得ないかとは思うが・・
いずれにしてもホイールを早く手にいれないとタイヤの摩耗が変わってしまうし、スタッドレスも減ってしまう。
気分転換に洗車してみた。約半年ぶりか?けっこうラフに乗る性格なので、いつも汚い。
久しぶりに洗ってみるとサイドには細かいキズがいっぱい付いている。ボディの形状が形状だからやむを得ない。よっぽどひどくなれば塗装すればいいやとそのまま。
うーん、こんな乗り方してたら「愛好家」からテロの標的にされそうだ。ちょっとは手をかけてやろうか。


「イタ車談義」その22
タイヤを4本交換した。それというのも、約1ヶ月前からどうもハンドルが取られるのでおかしいと思いタイヤを調べてみると、なんと2ヶ所も針金が刺さっていた。どこで踏んだのかまったく覚えがない。
仕方なく、パンク修理キットで修理をトライするが、ここで重大なミスをしでかした。1ヶ所はきれいに止めたのだが、もう1ヶ所の穴を成形するときにどうも斜めに入ったようで、完全には止まらなくなったのだった。しまったと思いながら、大きい穴用のビットを買い、再度トライしてみるが、1度あけた穴はきれいにふさがらず、スローパンクチャー状態になってしまった。3日に1回くらい空気を入れながらだましだまし乗っていたがタイヤが片べりするに至り、ついに交換することにした。
ついでなので、ミシュランにしようとカタログを見てみる。デルタの新車を買うと付いてくるのはミシュランのMXX2だったが、現在はMXX3になっている。しかも、デルタのサイズ(205/45R16)はすでにない。これに変わるものはパイロットスポーツだが、1本2万6千円ほどと予算をオーバーしている。やむを得ずパイロットエグザルトにする。
タイヤ屋に車を預けて夕方取りに行くと、なんと「ホイールにヒビが入っていますよ」という発言。えー。ということは、ホイールからも漏れていた可能性があるということ。力が抜けた。しかし、リムが変形していたのは知っていたが、ヒビが入っていたとは。ちいさなクラックが進行したのか?
タイヤ屋さん曰く「一応シールしておいたので漏れないとは思うけど、ヒビが進行する可能性あるので直した方がいいですよ」とのこと。とりあえず通勤で毎日乗るので、スタッドレスに履き替えるまで我慢しようかなーなどと思うが、ギャップなどでガタガタするとヒビが進行して行きそうで、不安材料をまた抱えることになってしまった。
そこへもってきて先日、通勤中にやけに電動ファンが作動するのでおかしいと思い、キャップを開けてみると、キャップの中がバラバラになっていた。またしてもショック。早速FAXで部品を注文するが、水温が上がるのでひたすら我慢の走り。
やはり7年目というのは車の厄年なんだろうか。
いずれにしても、冬が来る前にきちんと直さなければと思っている。


「イタ車談義」その21
デルタが車検から帰ってきて1ヶ月ほどが経った。ところで、車検があがって名古屋から帰ってくる時、チャージランプが走行中に点灯するようになった。「むむっ、お約束の車検後トラブルか?」帰ってから、早速整備記録簿をチェック。しかし、である。
記録簿が車に積んでいなかった。(記録簿は3年間保存しなければならないのだ)
ガレージワタナベのO氏に送ってもらう様依頼かたがた、チャージランプの話しもする。
電気関係は何も作業していないという。不思議な話である。「メーターの不良かも、そうでなければオルタネータか。しかし、帰ることが出来たのだから充電してないということはなさそうですね」とおっしゃる。たしかにもともと電圧値はふらふらとしている。しかし、チャージランプは薄く点灯することはあったが、ここまではっきり点灯することはなかった。「まあ、自分でちょっと調べてみるよ」と言って切った。こちとら一応プロである。
さて、サーキットテスタでエンジンアイドリング時にバッテリ端子電圧を測ってみる。約14ボルトで安定している。しかし、測定時はチャージランプは点灯していない。こんな場合が一番やっかいだ。エアコンやワイパー、ヘッドランプと全負荷かけても安定している。しかもチャージランプは点灯しない。まあ、走行に支障ないだろうと考えてとりあえず様子を見ることにする。
チャージランプが点灯するときの、車載メーターでの電圧値は全く関連性がないようだ。ここで、チャージランプの構造を考えた。チャージランプは、点灯時に電流が流れているが、オルタネータ発生電圧が上がって逆に電圧がかかると、打ち消し合って消灯する構造だ。つまり、オルタネータ発生電圧が小さいもしくはバッテリ電圧が大きいと点灯だ。そこではたと思った。点灯する日は暑い日が多いのである。
暑いとバッテリは大きな電力を発生する。しかし、充電電圧は安定している。原因が分からなくなってきた。
その時もうひとつ思い出した。
「チャージランプのオルタネータ配線は、バッテリ向けと違う線である」ということだ。チャージランプの配線はオルタネータの中性点に接続されていたはず。つまり、充電されていながらチャージランプが点灯する可能性がこの配線にあるのだ。
はたして僕の見立ては合っているのか。しばしば点灯するチャージランプを見ながら推測するのも楽しい。
そんな中、今度はタイヤがキュルキュル言うようになった。即エア漏れだと判断してエアを見ると1.5くらいに下がっていた。エアを入れ様子を見るがじわじわと減るようで、しばらく2〜3日毎に空気を入れて乗っていたが、タイヤが片減りするに至り、パンク修理することにした。パンク修理は自分でやるのだが、めんどうくさいのでやる気がおこらなかったのだ。やっとで見てみると、なんと2ヶ所もエア漏れがあった。そんなこともあり、パンク修理したついでに片側だけタイヤローテーションをした。
どうも最近、自分でやるのがめんどうくさい。いけないなあと思いつつ、「原因分かっているからまだ大丈夫」という安易な方に流れてしまう。
というわけで、まだチャージランプは直していないのである。