「イタ車談義」その50
冬が過ぎ春になった。うちのデルタの傾向では冬場には故障は比較的少ない。この冬も大きなトラブルなく乗り越えることができた。スタッドレスタイヤが3年目ということもあり、安全第一、無理して走ることもないやと開き直ったというところもあるのかも知れない。
最近はアグレッシブでなくなったというか、後ろからつつかれるとつい「コノヤロー」と追いかけることも無くなった。年老いたデルタにむち打つのも可哀想だというか、この車を壊したくない、ずっと永く乗り続けたいという気持ちにもなってきている今日このごろである。
デルタ自体、既に走行距離が13万キロを超え、いつ重大なトラブルが起きても不思議でない。嫁さんに「タイヤ替えてもいいかなあ」と聞くと「車代えた方がいいんじゃない」とも言われるが、デルタよりおもしろそうな車が思いうかばないので、「同じ車買ってもいいのか?」と聞くと「・・・」と諦めたような顔をされてしまった。
今デルタを買うと94年式で270万くらいだろう。買ってまたいろいろ手を入れなければならないことを考えると、今のデルタを長生きさせた方が得のような気もする。
さすがに塗装も痛み出したし(単身赴任となり屋外駐車が4年目というのが効いている)11年目にして大がかりに手を入れたほうがいいのかも知れない。
結局タイヤを購入することにして(つまり今の車を乗り続けるということ)大規模メンテナンスの見積もりを取ろうかと思っていた矢先・・
ガソリンスタンドで立ち往生してしまった。痛恨の出先トラブルだ。しかも前兆もなくいきなりそれはやって来た。ガソリン入れてさあ行こうとエンジンを回した瞬間「ブボボ」と初爆はあるのだが吹けない。2〜3回セルを回すうちには初爆すらなくなってしまった。
カブったのか?まさかな、と思いつつとりあえず押して待避するが、スタンドの人も冷たく全然手伝ってもくれない。いつもオイル交換したりする修理工場に電話するが土曜日で人が居なく、今日中の対応は無理と言われてしまった。スタンドは「車を置いて行ってもらっては困る」と言う。そんなこと言われてもこっちも困ってるんだよ。
たまたま近くに修理工場があったので歩いて行き、とりあえず牽引してもらう。ついでに見てもらうが「ランチアは触ったことないもんで」と尻込みされた。
いつもの修理屋に来てもらうまで車を預けていいか聞くと、「いいよ」との返事で安心したが、自力で直せないかガレージワタナベへ電話してみた。
プラグも抜いて見ていたので症状を一通り説明。自分では燃料ポンプを疑っていたのでヒューズ類の場所を聞く。ヒューズは良さそうだがとガレージワタナベのOさんに説明するが、「切れてないように見えて熱で開いていたりする場合がある」という。メカの人にもポンプの場所などを聞き動作を確認してみる。
結局、ヒューズを取り替えたら復活した。やっぱり頼りになるのはガレージワタナベと自分だけだということが判った。
しかし今回の事件はデルタの大規模メンテナンスを前倒しでやる気にさせるものだった。(2005.4.16)



「イタ車談義」その49
この冬は電気系のマイナートラブルが続発した。11月にナンバー灯の球を替えたら、その直後に接触不良で再度修理。その次にはヘッドランプが切れて球交換。その次は左ウインカーの接触不良で、これは以前右側も同じ症状を治したことがあるので、これも自分で修理した。これだけ配線関係が続発していたこともあるので、以前から購入してあった「アーシング」を取り付けることにした。夏場は暑い中の作業はいやなのでほかってあったのだ。
2時間ほどかかり、接続する場所をいろいろ考えながら取り付けた。結果は・・・・・
こりゃ大正解。こんなことならもっと早くにやるべきだった。純正のメーター読みながら、電圧が約0.5Vアップ。常に12Vを上回るようになった。これに伴いアイドリングが安定した。
よく言われるパワーアップ感は感じないが、心なしか吹けがスムーズになったような?気がしてきた。トータルとして見れば精神衛生上も好ましいモディファイであった。(2005.1.19)


「イタ車談義」その48
週末に家に帰ろうと雨の夜道を走っていたらカーブを曲がったところでいきなりダンボール箱のようなものが落ちていた。避けきれずに当たったのだが、衝撃も少なかったのでそのまま家に向かった。
ところが家の車庫で見てみると、なんとバンパーが30センチくらいに渡ってパックリと割れていた。がっくりだ。
まあ、対人事故や他車とぶつかったりしなかったのを良しとするしかない。
修理工場に持っていくと、割れ方が良いので安く出来そうだとのこと。以前雪道でバンパーが割れた時は14万もかかったので、ちょっと安心した。なんとか保険を使わなくていける範囲だ。
単身赴任しているので、車がないとこまると言ったら1日で出来ますよとのこと。これにもびっくり。時代は変わったものだ。
あとは仕上がりさえ納得できるならいいのだが、ここのところ天気が思わしくないので塗装にはちょっと心配もしている。(2004.10.9)


「イタ車談義」その47
朝、仕事に行こうとしたら「ゴトゴト」と異音がする。とっさにタイヤだと直感し信号で停まった時に見てみるとやはり空気が抜けていた。遅刻しそうだったので、左後輪だったこともあり、そのまま10キロほどゆっくり走って昼休みにタイヤ交換することにした。
昼休みにタイヤ外してみると見事にタッピングビスが刺さっていた。ここで気づいたのだがスペアタイヤもミシュランだった。しかもラジアル!何か凄いなと感動した。ホイールも国産でよくあるような鉄板の黄色いやつでなくてアルミホイールの黒塗装のものだった。デザインも昔のデルタのような丸穴のもので、雰囲気はスゥエーデンラリーで使うようなナローホイールみたいだ。パンク修理キットを積んでいなかったので、やむを得ずスタンドに出した。2100円も取られた。
しかしタイヤ自体の溝も減っている。単身赴任になってからというもの、年間走行距離は増えているので仕方ないのだが、毎年タイヤを買わなければならないのも負担が大きい。しかもデルタに合うサイズはハイグリップ指向のタイヤしか出ておらず、廉価なものがない。グリーンタイヤでこのサイズがあればなあといつも思うのである。(2004.10.1)


「イタ車談義」その46
ウインドウオッシャ液を入れたら、タンクから液がだだ漏れになってしまった。以前からポツポツと漏れてはいたのだが、一杯に入れても1日しか持たない状況では全く役に立たないので修理することにした。
ワタナベ自動車へ電話すると中古でいいならすぐ部品があるとの返事。さっそく持って行き修理してもらった。
値段も安くあげてくれて良かったのだが、「エンジンから異音がしますね」とのこと。ウオーターポンプがそろそろ怪しいなと思っていたので聞くと、同じ見解だった。「タイミングベルトも換え頃ですね」とおっしゃる。
タイミングベルトは1年前の車検で交換したのだが、それから25000kmも走っている。単身赴任となって以来、走行距離は倍増してオドメーターも120000kmを超えてしまっている。
出先でエンジンブローするのもいやなので、整備することとした。ついでにメーターパネルの電球も交換してもらうことにする。「ヘッドランプも片方切れてますよ」とも言われるが、これは既に部品を購入済みなので自分で取り替えることにした。
しかし年中行事とはいいながら、ちゃんと半年毎にどこかかしか要整備箇所が出てくる。
もうデルタも初度登録から10年以上が経過した。今回ウオーターポンプを整備すれば、補機類はひととおり整備が終わったことになる。あとはデフ、ミッション、クラッチ、ブレーキ、エンジン本体と大物を残すのみとなる。やはり10年が一区切りなのだなあと実感する。
ワタナベ自動車ではイプシロンの新車をセカンドカーに勧められるが、妻の同意が得られそうにないので断った。やっぱりデルタがいい。もう5年が過ぎて、自分が保有した車としては最も長いつきあいになった。しかし今でもまったく飽きない。ボチボチと整備しながら気長に乗ろうと思う。(2004.7.15)