ContaxとZeissT*のこと

第63話  ふたつのPlanar

ここにふたつのプラナーを並べてみた。



右はおなじみのヤシコンのPlanar50mmf1.4だ。それで左側はというと、ローライのライセンス品であるところのPlanar50mmf1.4なんですね。
このローライQBMマウント用プラナーは、当初はドイツ製で、その後シンガポール製になった。このレンズが取り付くローライ35SLはフォクトレンダーともマウントが同じで(当時はツアイスイコンからローライへ会社が吸収されてしまっていた)あったが、日本製のローライナーもあったりして、状況としてはかなり混乱していた。
それはさておき、今なぜこの2本を並べてみたかというと、このローライ製プラナーはヤシコン用プラナーの元祖という話しがあったからだ。
見てのとおり、前玉は同じ。斜めに透かしてみると中の方も同じに見える。やはり光学的には同じ設計と見てよさそうだ。
ただし、ひっくり返してみると、後玉の大きさは若干の差がある。



見てのとおりヤシコン用の方が大きいのだ。
この差がどれだけレンズ性能に影響するのか良く判らないが、ヤシコンマウントに変更する際、設計を微修正したのかも知れない。
なお、レンズコーティングの色はローライの方が青っぽい。
HFTT*という差もあるのだけど、コーティングの色はガラスの色補正にも使われるので、ひょっとしたら硝材も違っているのかもしれない。
とまあ、このような訳で早くレンズ比較してみたいところなのだが、肝心のボディが無いんですね。
まあ、比較したところでそんなに差はないんでしょうが・・
うーん、急激に一眼デジが欲しくなってきました。(2006.9.21)