ContaxとZeissT*のこと

第54話  カタログの想い出

コンタックス/ヤシカマウントのカメラをもう25年使って来たわけだが、久しぶりに当時のカタログを引っ張り出してみると、懐かしい記憶が甦ってきた。

まず、システム全体のカタログだが、真ん中のシルバーのものは1978年のものだ。コンタックスがRTS(初代)のみ、ヤシカはFR−T&Uの時代だった。
左のグレーのリーフレットがシステムフローが載ったものだった。
時代が80年になると、右の黒っぽいカタログになっていた。丁度自分がRTSを購入した年だ。システムフローは一番左の単色カラー判になっていた。
中左の白い紙は当時RTSを購入したらヤシカから送られて来た手紙。
ヤシカの熱意が感じられる手紙だった。

当時は各システム毎に単独のカタログが用意されていて、力の入りようが判る。
ところが、90年代に入ると、右の2点のような、システムフロー(価格一覧表)くらいしか見かけなくなってしまった。コスト縮減だったのだろうか?

上はレンズカタログの変遷。一番右の冊子は英語版で、MTF曲線なども載った詳細版。
右から2番目からが一般的に手に入ったパンフレットで、左からふたつめのものがいわゆるVol.1という、カメラとレンズの総合カタログとなっていた。一番左が、Vol.2で、ここに至りシステムフローとも合体した。このVol.2は幾度かマイナーチェンジを受けており、70周年バージョンや生産終了表示のあるものなど、種類が多い。
いずれにしても、これらのカタログはもう手に入らない。貴重な資料として大切に保存しようと思う。(2005.2.13)