ContaxとZeissT*のこと

第39話  最強のゾナー

久しぶりに名古屋のカメラ屋へ行った。委託品のコンタックスUが出ていて、しかもO/H済み、価格も安いが踏みとどまった。
そのほかに何かいいものないかなと思い見ていると、なにやらでかいレンズが数本ある。なんだこれはと思い見てみると、ペンタコン66用ツアイスレンズだった。しかし目を引いたのは、何とこのレンズ、ゾナーではないか。
僕の記憶が正しければ、ヤシカコンタックス用単焦点ゾナーは最長のものでもアポゾナーの200mm、しかしこのゾナーレンズは300mmf4と180mmf2.8なのだ。
調べてみると、旧コンタックスには300mmf4がラインナップされていた。
旧東ドイツのイエナ製レンズ群は、長年にわたり製造が続けられていた。
つまり目の前にあるこの2本のゾナーは旧コンタックス直系のレンズなんである。ここで考えた。
今の我が家にラインナップされているコンタックス用望遠レンズはゾナーの180mmf2.8だ。実はテレテッサーの300mmが欲しいところなのだが、当然のようにこれは高くて、なかなか手が出ないでいる。
そこへもってゾナー300mmf4だ。テッサーよりはゾナーの方がいいに決まっている。しかもペンタコン−コンタックスのマウントアダプターを買っても、このゾナーはテレテッサーより安いのだ。
がぜんこのゾナーが欲しくなったが今回はお金もないので踏みとどまった。
ところで家に帰ってさらによく調べてみると、ゾナー系最強レンズはハッセル用アポスーパーアクロマート300mmf2.8であることが判った。
さすがにこれは僕には買えない。
コンタックス用ではズームまで含めれば最長ゾナーは100−300mm、しかしペンタコン66用300mmf4は庶民が買うには性能と価格のバランスが良い。
またひとつ悩みごとが出来てしまった。(2003.8.28)