ContaxとZeissT*のこと

第36話  TLA360を買う

以前からストロボはグリップタイプを使っていて第35話にも登場しているが、今回追加でストロボを買ってしまった。
というのも、カメラやレンズが増えるに伴い、単身赴任先と家とに分散させてカメラを置いているのだが、いざという時にストロボが無くて困ったことがあったのだ。
それにストロボを買うからにはひとつやってみたい事があった。
ストロボを使うのは記録写真のためがほとんどである。子供の発表会や親戚の結婚式など結構出番は多いのである。それで記録写真と言えば報道カメラマンのスタイルに近づけるのが手っ取り早く確実な撮影スタイルだろう。
何年か前、報道カメラマンが居るところに仕事で何回か行ったことがある。彼らのカメラはEOS1やニコンF5で、デジカメはニコンD1が多かった。今はEOS−1Dも増えているのだろう。
それで、彼らのストロボはというと、横付けなんですね。昔のカメラマンと言えばグリップストロボだったが、今や報道でグリップを使う人はほとんど居ない。どうしてるかと言うと、通常シューに付けて使うストロボをわざわざ横に付けている。「なんで横に付けるんですか?」と無知な僕が聞いたところ、「縦位置で撮影する時に影が出るからだよ」と言うことだった。
その時は気にもしていなかったが、発表会などでストロボ撮影する時に確かに縦位置では影が目立つのに気が付いた。
「バウンスすればいいやんか」と実家の兄は言った。確かにバウンスすれば影は排除できる。しかし、ストロボ光量はむちゃくちゃ落ちてしまうのである。今まで使っていたシャッタースピード固定のマニュアルオートストロボでは撮影距離が限定される上にオートが効くかどうかの表示が出ないのである。おまけにフィルターなどしていたら露出倍数まで考えなくてはならない。
この不満はRTS3を買ったことで少しは軽減されたが(TTLのフラッシュメーター機能がある)それでも速写性に欠け、シャッターチャンスを逃してしまうという可能性は高い。
という訳で、フルオートTTL−AEのストロボが欲しいなと思っていたのだった。
そんな頃、たまたま金融新品でTLA360が出ているのを発見した。定価56000円が4万くらいで買えた。思わず「これください」と買ってしまった。
ケーブルとブラケットも買って早速組み立ててみたのがこの姿。



うーん、プロっぽい。しかも「ストロボにシール貼ってる」と馬鹿にもされない純正品。
これで動き回る子供の写真も万全?(2003.6.28)