ContaxとZeissT*のこと

第35話  記録用のツァイス

このスタイルを見てもらいたい。



これはRTS3+プラナー85mm+グリップタイプストロボという、いわば「屋内記録写真撮影セット」なんですが、実はこの体制で手持ち撮影を1時間もやっていると、かなり体にこたえるものがある。もう腕がなまくらになってしまうくらい。
それもそのはず、このセットで重量は2kgを超えているのだ。
ステージの子供達をなんとなく写すだけなら三脚固定でレリーズケーブル片手にバシャバシャやっていれば良いのだが、望遠を使ってその表情までとらえようとするとどうしても手持ちにして動き回らざるを得ない。
ゾナー180mmやプラナー85mmにタングステンフィルムで撮った写真は好評で、「さすがいいカメラは違うね」と言われると(腕もいいと言ってくれー)ぶつぶついいながらも次の発表会などでもまた撮影を請け負うということになる。
ところで最近の発表会などはやはり運動会仕様カメラを使っている人が多いが、運動会よりは断然数が少なく、その代わりにビデオ組が多い。
我が家も当然ビデオは持ち込んでいるが、スチール写真も残して置きたい。
周りを見るとスチールはデジカメで済ませている人も多い。運動会での一眼レフのオンパレードを見ると不思議な感じだ。動きが少ないので速写に劣るデジカメでもいいのだろうか。
しかしながら明るい単焦点のしかもMFレンズを使って撮った写真は、苦労して撮った充実感とカメラの重さに耐えぬいたという達成感とでそれこそ「重みのある」写真になっているのではないかと思う。(2003.2.20)