ContaxとZeissT*のこと

第30話  Gシリーズのライバル達

先日買ったカメラ雑誌で気になる新製品を見つけた。ローライ35RFというやつである。このローライ初のレンズ交換式レンジファインダー機はコシナ製フォクトレンダーのベッサR2をローライ用に手直ししたもの。
よくできたもので、ライカのレンズも取り付くようになっている。つまり、ツアイスのレンズとライカのレンズが同じボディに付くのである。
マニアには応えられない製品ではなかろうか。僕も1台欲しい。
しかもこのローライ純正のレンズはかつてのローライ35に使われていたゾナー40mmと二眼レフのプラナー80mmをこのボディ用に改良したものだという。
当然ドイツ玉。しかもマニュアルフォーカス!
これでホロゴンでも付けば、Gシリーズを手放す人が続出するのではないか。
こういう製品が出ると、あらためてGシリーズのレンズにフォーカスリングが付いてないのがうらめしくなる。
ところでこのローライ35RF、実は50mmのレンズポジションがある。ということは、50mmのレンズも出すのじゃないかという観測が成り立つ訳だが、まさかゾナー50mmf1.5くらい出すのではと期待してしまう。
でもそこまでやるとほんとにGシリーズが売れなくなってしまうのでないかな。
いっそのこと、この2本のレンズをGシリーズに付くように出してくれないものかな。問題はファインダーだろうけど・・
しかしGシリーズとライカM7に真っ向から勝負をかける恐ろしいカメラが出たものだ。
そこへもってきて、ベースとなったフォクトレンダーR2だが、こちらにも新しいバリエーションが登場した。R2SとR2Cだ。SはニコンS互換、Cは旧コンタックス互換というものだ。しかもこの2機体はフォーカスギヤまで付いている。
Gシリーズがこれらに対抗するにはなんとかしてMFレンズと距離計を連動させるしかない。
フォーカスギヤを格好良くし、使いやすいG3の登場を期待したい。(2002.11.22)