ContaxとZeissT*のこと

第22話  ツァイスをモニターする

たかさんからのメールでツァイスが70周年記念にモニター募集しているのを知った。
さっそくカメラ屋のホームページを確認してみると、Gシリーズのホロゴンが7万円だと言うのである。ビオゴン21mmも4万円。これはと思い電話してみるが、既にホロゴンは終わっていた。やむを得ずビオゴン21mmを注文。これでも安い。何と言っても定価12万の商品だ。中古で買っても7から9万で取引されている。
店に取りに行くと「まぎれもない新品だし当然保証も付いていますから」と言われる。
ただ、箱の中にモニターの説明文があった。6月1日までに作品を1点と400字以内で感想を書いて提出せよと言うことらしい。
文を書くのは苦にならないのでいいが、問題は作品だ。ビオゴン21mmを使うからには、その特性を生かした作品にしないといけないのだろうなと考え出すと悩みが出る。
実はビオゴンというレンズを使うのは初めてなんです。
一眼レフのディスタゴンは使ったことがあるが、あれはレトロフォーカスタイプで、対称型しかも21mmの世界でディストーションがほとんどないというレンズは、どういう画像が得られるのかまったくわからないのです。
しかも、レンジファインダーのG1であるからプリントが仕上がりまではできばえがわからない。ファインダーを覗いた時とはちがう画像になっているのですから。(ファインダーではディストーションが出るんですね)これは難しいのではないかと思う。
もうほとんど経験と勘の部類のレンズなのかもしれない。
しかし、コンタックス70周年記念にモニターというのはなんだろう。在庫処分でもあるまいが、
ホロゴンほどの人気レンズは7万円なら誰だって飛びつくだろう。
説明文には今後の販売促進活動などに使用するとある。店の人の話だと写真集みたいなものを出すのでないかとも言う。
そうなるとますますコンテスト的雰囲気が漂ってくる。
うーん、うかつに買ったのはまずかったか?
しかし、手に入れてしまったものはしょうがない。
まず、びしばしと作品を作ることにしよう。数打てば1枚くらい見せることができそうなのが撮れるだろう。