ContaxとZeissT*のこと

第16話  ビデオカメラのツァイス

ツァイスマニアならご存じのとおり、ビデオカメラにツァイスのレンズを搭載した機種がある。そう、ソニーのビデオだ。しかも最近、T*レンズ付きの機種までついに出てしまった。それどころか、「ムタゴン」なる、ワイドアダプターレンズまで出てしまった。
こんな状況だと心が揺らいできた。我が家のビデオは「液晶ビューカム」である。
今や化石と言ってもよい8mmビデオだ。時代はすでにDVの時代であり、DVの次のものも見えてきた。人に言わせれば時期的には待ったほうがいいらしい。
しかし、T*である。たとえバリオゾナーであっても、メーカーが「解像力に優れたツァイスレンズ」と言うのを首をかしげたりしてみても、ツァイスはツァイス。
ほんとにすごいのか試してみたい気もする。
ところで、ソニーと言えばデジカメにもツァイスレンズを使用している。使っているのはバリオゾナーやディスタゴン。なぜビオゴンでなく、ディスタゴンなのか。理由がよくわからない。小型化を考えるならビオゴンの方が有利な気がするが、製造上の話しだろうか。それとも解像力重視でわざとガウスタイプは外したのか?だから「解像力に優れた」などというコメントが出てくるのか?なにか、名玉のプラナーを意図的に避けているような気がする。ツァイスレンズを重要視しているとは思えないコマーシャルだ。それとも解像力を言わないと売れないのか?
プラナーのデジカメは「N」を待たないといけないのだろうか。
前にも書いたが、ソニーではなくコンタックスのレンジファインダー機をベースにデジカメ化してもらいたいものだ。
しかしデジカメなら、M42マウントみたいな汎用性の高いレンズを採用してもいいのではないのかな。ピント合わせはRXのような表示出せばいいのだし、絞りなど極端な話し、なくてもいい。そういう趣味性の高いデジカメを出してくれないものか。