ContaxとZeissT*のこと

第15話  プラナー対ゾナー

ツァイスマニアなら一度は考える、プラナーとゾナーの表現力の差について調べてみる。

モチーフは、我が家の玄関先の朝顔である。
条件は、ゾナー85mmf2.8と、プラナー85mmf1.4。双方ドイツ玉である。
絞りは双方2.8にセットし、絞り優先AE撮影である。
ピントは朝顔の中心にセットしました。

 プラナー

 ゾナー

どうですか。まったく違うでしょう。
実は、僕もこう比較撮影するまで、ここまでの差が生じるとは思いませんでした。
まず、目に付くのが、画面圧縮効果の差です。朝顔の花は全く同じ大きさに写っているのですが、背景のポストはずいぶん大きさが違います。
そして、色です。プラナーは比較的ニュートラルな発色であるのに対し、ゾナーは明らかに暖色系の発色をしています。コントラストもゾナーの方が強いですね。
そして、肝心のぼけ具合です。ポストのマークは、ゾナーではほとんど形がありません。プラナーは、マークの形は残っています。

これだけ違うと、ツァイスがわざわざ2種類レンズを出している理由が判るような気がします。